平成12年(2000年)鳥取県西部地震(平成12年10月)
車がみんなでダンスを踊っているよう
(米子市 60代 男性 自動車学校職員)
ドーンと来たのは、午後1時半から始まる教習の少し前、教習車の横に立ってお客さんに声をかけながらお迎えしている時でした。
それこそ本当に地面が波を打って、そこらへんにある車がみんなダンスを踊っているような感じで揺れていました。その光景は、10年経った今も鮮明に頭に残っています。
その後で私がどう行動したかは良く覚えていませんが、本校舎の前の教習コースに生徒さんに並んでもらって、職員が手分けして「校舎の中に残っていらっしゃる方はいませんか」と、お手洗いとかいろんなところを回って声をかけていきました。
その日の教習は一切中止ということにしましたが、途中でやめると受けたことにならない初心者講習だけは、最後までやりました。
急きょ引き返して来た送迎バスの運転手も、「川が揺れるのを初めて見た」と興奮気味に話していました。とにかくものすごい地震だったけど、校長からてきぱきと指示が出て、生徒さん全員をバスで家まで送り届けることができたことは良かったなと思います。