「プールの水をバケツでトイレに」

平成12年(2000年)鳥取県西部地震(平成12年10月)

プールの水をバケツでトイレに
~避難した若者が手分けして~

(鳥取県 日野町 60代 男性 学校関係者)

うちの学校が避難所になり、皆さん毛布などの荷物を自分の自動車で運んできました。

困ったのは、体育館の水洗トイレの水が出なくなってしまったこと。地震の揺れで、体育館の周りの土が下にズリ落ち、そこに埋めてあった水道管が切断されてしまったのです。

で、校庭のプールの水をバケツで汲んで来て使うことになり、避難していた若い人5、6人に、「絶えず水の入ったバケツをここに置くようにしてください」と頼みました。

1日目は良かったんですけど、2日目ぐらいからトイレが詰まりだしました。皆さん夜中は緊張して寝られんから、結構便所に行かれるんですよ。それに、おばあさん方はロールペーパーを使わずに、自分のちり紙を使うものだから詰まってしまうのです。

3日目ぐらいから体育館のトイレは使用禁止にして、校舎の2階、3階のトイレを使ってもらいました。お年寄りには、「階段を上るのが大変なら、トイレのそばの教室で寝てください」と伝えました。避難所になっている体育館は、せめて水道管が地震で抜けないように備えておくべきだと強く思いましたね。

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