「「あっ、映ってる」」

平成12年(2000年)鳥取県西部地震(平成12年10月)

「あっ、映ってる」
~欠席の女児の安否、テレビで確認~

(鳥取県 日野町 60代 男性 学校関係者)

地震後真っ先にしたのは、子どもの安全確認でした。保健室とかトイレとかは、ふだんから出て行くときには最後にチェックして出るようにすることになっていたので、校庭に避難した児童に問題はありませんでした。ただ、その日は欠席者が5名おったので、校長の私は、その子どもたちの安否確認を先生方に指示しました。

学校の電話も携帯も通じなかったので、神戸の震災のときに公衆電話が一番有効であったという話を思い出し、児童玄関前の公衆電話を使って、家なり、家が出ないときには近所に電話をして確認させたところ、5名のうち4名は確認できましたが、残りの1名がどうしても確認できず心配していました。

ところが、職員が職員室から持ち出して校庭に向けていたテレビに、ヘリコプターからの映像が流れ、その欠席の子どもが映ったのです。「あ、映ってる!」と子どもたちも大騒ぎになりました。聞けばその子の家は一瞬にして潰れたけれど、中で寝ていたお父さんは屋根の角度の空間に救われたとのこと。安心するとともに、命の不思議を感じましたね。

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