「児童気になり、落石で危険な山道を学校へ」

平成12年(2000年)鳥取県西部地震(平成12年10月)

児童気になり、落石で危険な山道を学校へ
~いまでもその場にいなかったことが、悔やまれる~

(鳥取県 日野町 60代 女性 学校関係者)

あの日、私は休暇をもらって、倉吉の駅に大変お世話になった方を見送りに来ていました。電車を待っていると、何ごとかと思うほど揺れました。駅の放送は無かったけれど、とにかく大変なことが起こったということだけは分かりました。

すぐに学校へ向かいましたが、どこを行っても渋滞で車が動かず、しかたなく山道を通ることにしました。地震で落ちてきた大きな岩のすぐ脇を通る時はすごく怖かったけれど、ともかく学校に帰らなきゃという思いで、必死で運転しました。

学校にたどり着くと、6年生の女の子がいきなりしがみついてきました。途中、電話で「全員無事に校庭に避難」とは聞いていたけれど、やっぱり子どもたちの無事な姿をみて、抱き合って初めて安心しました。

その時の喜びをはっきり覚えていますが、学校を預かる者として、どういう理由であれ、その場にいなかったということを今でも悔やんでいます。

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