平成12年(2000年)鳥取県西部地震(平成12年10月)
消防団員の安全管理も大事
~仲間の負傷で痛感~
(鳥取県南部町30代 男性 消防団員)
私は大山町の職場で地震に遭いました。机に手をついて倒れないように踏ん張っていたほど、経験したことのない揺れでした。すぐにテレビをつけると、「震度6強」という数字が出たので、職場にいた西部地区のみんなと同じく、家に向かいました。
父母は家の外の車の中に避難していて無事でした。電話が通じなかったのは、外にいたせいだったのです。ホッとしたところで、すぐに消防団の服に着替えて役場に行きました。
うちの分団は、水源地から水を汲んで、救援に来た自衛隊の給水車に水を入れる作業をしていましたが、仲間のひとりが誤って背丈ぐらいある水路に落ちて、肋骨が折れるほどのケガを負いました。暗くて辺りがよく見えず、後ずさりしてそのまま落ちてしまったようです。安全管理が足りなかったなと思いました。
家の修理やテントがけは、両親にすべて頼みました。とにかく消防に出んといけんという意識しかなくてね。親も納得してくれていたと思います。