「家のことは二の次、消防団活動」

平成12年(2000年)鳥取県西部地震(平成12年10月)

家のことは二の次、消防団活動

(鳥取県南部町 40代 男性 消防団員)

事務所が禁煙になっていたので、外でタバコを吸っている時に、グラッと揺れました。池の水が外に溢れ出るぐらいの強い揺れで、すぐには歩き出すこともできませんでした。

食堂にかけてあった賞状とかも全部下に落ちて、「これはえらいことや」と。それでも全員無事が確認できたので、「一旦帰って、家を確認してきてください」ということになりました。

家に戻ると、隣の家のひさしが落ちたり、道の奥の方の石垣が崩れたりはしていましたが、思ったほどの被害はなく、会社に無事だったことを報告しました。

私は消防団員ですから、分団の役割が「給水」ということになって、井戸から給水ができるように工事したり、自衛隊の車に乗って水を配ったりしていました。

夜も消防車のエンジンをかけたままで明かりをとり、食事はおにぎり程度で、夜中に家に帰って寝るだけという毎日でした。家のことは何もできませんでしたが、消防団員としての責任は果たせたかなと思っています。

所在地 〒100-8914 東京都千代田区永田町1-6-1 電話番号 03-5253-2111(大代表)
内閣府政策統括官(防災担当)

Copyright 2017 Disaster Management, Cabinet Office.