平成21年7月中国・九州北部豪雨(平成21年7月)
近くの大災害もニュースで知る
(防府市 50代 男性)
あの日は『海の日』の翌日。朝の8時半ごろから雨がどんどん降ってきてね。これは少し異常だなと思いました。で、車であちこち見て回りました。川には濁流が流れていて、とにかく雨の降り方が尋常じゃないわけです。もう、確実に異常でした。
家へ戻ると、近所の人から「谷が崩れ始めたので、何とかしてくれ」という電話があり、すぐに消防団に連絡をして、軽トラックに土のうを積んできてもらうことになりました。私に道まで出て案内せよという依頼だったので、そのお宅まで誘導しました。
で、土のうを積んで、家のまわりの小さな溝から水が浸入するのを何とか防ぐことができたのですが、軽トラが作業を終えて渡ったとたんに橋がドーンと落ちたんです。ほんのちょっとの時間差でした。
そのうち、はじめは透き通っていた神社わきの渓流も赤み泥に変わり、最後は真っ黒な水となりました。それを見て、「どこかが崩れたな」と直感しましたね。
午後の3時頃だったか、上空をヘリが飛びかうようになって、「何が起こったのだろう」と。でも、すぐ上の老人ホームが大変なことになっているなんて、夕方にテレビをつけるまで知りませんでした。