「まちの電気屋さんが家電製品を無料修理」

平成11年台風第18号(平成11年9月)

まちの電気屋さんが家電製品を無料修理
~直後はご近所から部屋借りる~

(宇部市 30代 女性)

家の中の水が引くまでは外にも出られないんですよ。外からいろいろなものが流れてきて危険な状態なので、台所のテーブルの上に椅子を上げ、足の不自由な父にはそこに座ってもらって、とにかく水が引くのを待ちました。

1時間か2時間か、よく覚えてないんですけど、水は引き切ってはないけれど、「これだったら歩いて出られるね」というところで、近所の方が助けに来てくださったんです。下町で近所つき合いというのをふだんからしている地域なので、みんなが心配して来てくれるんですね。

「家の中も水浸しだし、家電製品も使えないんだから、しばらく泊っていいよ」って、部屋を貸してくださってね。そこのお宅も停電で電気が通じなかったんですが、ふだんからきちんと備えをされている方なので、レトルト食品とかを用意されていたんです。それで犬と一家4人、しばらくやっかいになりました。

普段からまちの電気屋さんとつきあいがあったので、何も言わないでも「分解して洗ったら使える」と言って、持って帰ってタダで修理してくれました。普段からつきあいをしていて良かったです。

ほんとうにあのときほど、ご近所の好意をありがたく感じたことはありませんでしたね。

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内閣府政策統括官(防災担当)

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