「「サラサラサラ」と流れていった隣りの家」

平成11年6月末梅雨前線豪雨(平成11年6月)

「サラサラサラ」と流れていった隣りの家
~「99%中に人がおる」の一言でレスキューがすぐ救助~

(呉市 70代 男性)

山が崩れる前に、私は家から道路を見よったんです。道路は川のようになっていて、上から植木鉢やら何やらが流れてきていました。そしたら、「サラサラサラ」と隣の家が流れ始めましてね。裏の山も崩れて来て、流れた家はその土砂に押し出されて、下の家にダンとぶつかったんです。

こりゃ大変だと思って、市役所か消防署かに電話しましたが、どちらかが通じませんでした。でも、たまたま、うちよりもっと上に行こうとしていた消防車が通りかかりましてね。「あの家には誰か住んでいますか?おりますか?」と聞くものですから、「99%おると思う」と答えました。レスキューの方がすぐ救助にかかってくれて、屋根に穴を開けてね、だいぶ時間かかったんですけど、土砂に半身埋まっていた方を救助できました。あのとき、「99%中に人がおる」って言う人がいなかったら、ほっておかれたかもしれないので、助かって良かったなと思います。

今、自治会と民生委員とでやっていますが、一人住まいの方とか体の弱い方がどういう場所におられるのかを書いた地図をつくったり、声かけしたり、というのが、これからは重要だなと思っています。

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内閣府政策統括官(防災担当)

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