「滝つぼにきれいなまさ土」

平成11年6月末梅雨前線豪雨(平成11年6月)

滝つぼにきれいなまさ土
~水に気を取られて市役所に通報せず~

(呉市 70代 女性)

当日の朝、家の外に出てみたら、コンクリートの道の上をものすごい量の水が流れてたんです。長靴でも通れんくらいでした。夕方になって水の勢いが弱くなったから、どうなってるんやろうと思って、山の上にあがってみると、そのあと土砂で流された家のちょうど横から山水がどんどん流れてきてたんです。

家のうらに小さな滝つぼみたいな池があって、その池の排水管の網に笹がつまって水があふれていました。笹をよけたら、排水路に水が流れたから、これで大丈夫と安心したんですが、そのとき、滝つぼに新しいまさ土が積もっていました。もう上から土が出よった証拠だったんですよね。それを見たときには「これは危険なしるしじゃないかな」と思って市役所に言おうとしたんですが、水に対する恐怖のほうが強くて、それが流れたからちょっと安心して、それで、市役所に言わなかったんです。

※まさ土とは、主に関西以西の山などに広く分布している花こう岩が風化した土壌のこと。

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