平成11年6月末梅雨前線豪雨(平成11年6月)
お嫁さんの足はキズだらけ
~川になった道路歩く~
(呉市 70代 女性)
土砂崩れのときには、私のほかに嫁と幼稚園の女の子と2年生の男の子の孫が家にいました。自治会長さんに知らせようと思って出かけるときに、「危ないからここにおりなさいよ」て言ったのに、戻ってきたら誰もいなくて、どこ行ったんやろかと心配で探しまわりました。
町内の人が迎えにきてくれたらしく、家族はセンターに避難していて、そこで再会できました。お互い「良かった」と喜んだんやけど、ふと見たらお嫁さんの足がキズだらけなんですよ。「どうしたん?」て聞いたら、山からの水で川みたいになってる道路を通って避難したそうです。子供は町内の人が抱えてくれたんやけど、嫁は自分で歩いたんでしょう、「石やらが当たった」と言ってました。私は慣れてるから、自治会長さんの家に行くにも、センターに行くにも水のない山道を通ったんですが、誰もそんな道を知らんかったんでしょうね。