災害が広げる新たな交流 ~雪かき道場で地域活性化~

長岡市の大雪(平成22年度冬期)

災害が広げる新たな交流 ~雪かき道場で地域活性化~

長岡市 70代 男性

災害が広げる新たな交流 ~雪かき道場で地域活性化~のイラスト
インタビュー日:2012年10月5日

高齢者主体の集落を活性化するためには外部から多くの人に来ていただき、交流するのが一番。そのためには拠点が必要です。その拠点として私たちの集落では、廃校となった小学校を利用しています。黒板など懐かしい設備を残したまま食事付きの宿泊施設、「体験交流センター」にリニューアルし、年間を通じてたくさんの人を受け入れています。

ボランティアと地区住民との交流もここでさかんに行われています。例えば冬には雪かきの方法を勉強しながら除雪も行うイベント「雪かき道場」を開くなど、雪国の特性を生かした活動もしており、全国から若い人たちがたくさん来てくれています。除雪をしてもらった世帯はボランティアの人たちにとても感謝しているし、何よりも、集落外の人々との交流は私たちの元気の源になっています。

体験交流センターを管理運営しているのは住民で構成される任意団体です。この団体は2000年ごろ、地域おこしを目的に設立され、2004年の新潟県中越地震を機に活動が活発化しました。もし地震が起こらなかったら、外部との交流はこんなに広がらなかったでしょうし、大雪が降らなければ、除雪ボランティアとの交流もなかったでしょう。何より地域がここまでまとまったのは災害のおかげと、今では感謝しています。

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