雪害は皆で知恵を絞って乗り越える

長岡市の大雪(平成22年度冬期)

雪害は皆で知恵を絞って乗り越える

長岡市 60代 男性

雪害は皆で知恵を絞って乗り越えるのイラスト
インタビュー日:2012年10月5日

私たちの集落の除雪は、各家庭では滞りなく行われているのですが、問題となっているのが空き家です。空き家は除雪をする人がなく、雪下ろしボランティアの対象からも外れるので、しばしば大量の雪が積もり、中にはその重みでつぶれてしまった家もあります。そこで空き家前の道路は早めに通行止めにするなどして対応しています。

もう一つの課題は公共施設の除雪です。従来は2名1組の交代制で行ってきましたが、高齢化などによって参加できない住民が増えたことから、2012年冬、新しいシステムを考案しました。それは、消防ポンプ、集会場、バス停、ごみ置場など除雪の必要な公共施設を改めてピックアップし、それぞれの場所を専門に除雪する担当者を配置して費用を支払う仕組みです。

以前は50世帯ほどあった家庭が2004年の新潟県中越地震を機に35世帯に激減。現在残る60名余りの住民のうち数名の50代を除き全員が60歳以上という集落ですから、肉体労働などはどうしても一部の人に頼らざるを得ません。その負担に報いるために、町会費を1割程度増額してお礼を支払うことにしたのです。

しばらくはこの方法でやってみて、不都合があればまた皆で考える。雪国での暮らしを維持するためには、皆で知恵を絞りながら共に歩むことが何より大切です。

cbh25018

所在地 〒100-8914 東京都千代田区永田町1-6-1 電話番号 03-5253-2111(大代表)
内閣府政策統括官(防災担当)

Copyright 2017 Disaster Management, Cabinet Office.