「からぶりもよし」先手先手で豪雪に備える

長岡市の大雪(平成22年度冬期)

「からぶりもよし」先手先手で豪雪に備える

長岡市 40代 男性 団体職員

「からぶりもよし」先手先手で豪雪に備えるのイラスト
インタビュー日:2012年10月4日

一刻も早く救助しなければ命が危ない! 災害現場では極めて一般的な発想です。しかし雪害は違う。雪害で困るのは日ごろから弱者と呼ばれる人たちで、それぞれの生活上の支援者もだいたい決まっています。雪害はいわば生活の延長。だから平常時にいかにニーズを把握し、非常時にボランティアといかにうまくマッチングさせるかが支援活動のポイントになるのです。

長岡市では2011年、2012年と2年連続で雪害ボランティアセンター(ボラセン)を設置しましたが、2年目の最大の特徴は、降雪シーズン前に「豪雪対応シミュレーション」を行ったことです。ここでは町内会や民生委員を通じた要支援世帯の把握を重視し事前に情報収集。また、除雪ボランティアは前年同様、事前登録制とし、適正な派遣を目指しました。このシミュレーションが後の活動を成功に導いたと思います。

もう一つ、社会福祉協議会の中心的人物による「からぶりになってもいいから準備しよう」という力強い呼びかけもありました。準備がからぶりになることを無駄ではなく、ラッキーととらえて先手先手で動く発想は、予測可能な災害に対し極めて効果的です。

今後はより正確なニーズの把握、自治会、自主防災組織などとの連携を進めます。ボラセンがなくても豪雪で困らない地域づくり、これこそが真の課題です。

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