老人会を立ち上げ、訓練重ねた成果を実感

三条市の豪雨(平成16・23年7月)

老人会を立ち上げ、訓練重ねた成果を実感

三条市 70代 男性 自治会長

老人会を立ち上げ、訓練重ねた成果を実感のイラスト
インタビュー日:2012年10月3日

私の自宅のある町(400世帯)は2004年7月13日の豪雨で、床上浸水しました。私の自宅も120センチの水位に達し、水に浸かった我が家を前に、「自然に対抗はできない。正しく理解し、つきあっていくしかない」という思いを新たにしました。

当時、私は自治会副会長の職にあり、2003年ごろから老人会の立ち上げの準備をしていました。このときの資料はすべて流されてしまい、立ち上げは2005年春に延びたのですが、これ以降は毎年、会員の避難訓練を重ねています。自治体から全世帯に配布された『三条市 豪雨災害対応ガイドブック』も大いに役立てています。

楽しさを重視した交流会のような訓練が功を奏し、2011年7月29日の豪雨による水害では会員は皆、スムーズに避難できた上、避難所では互いにいたわり合い、ワイワイ明るい雰囲気で過ごすことができました。訓練に意味はないという声もありましたが、「絶対安全はない」と訴え、継続してよかったと思っています。

2012年はこの老人会の活動の一環で高齢者の支え合いマップを作成し、また一つ、安心の材料が増えました。これからも避難訓練で築いた、顔の見える関係を大切にし、会員以外の高齢者も巻き込みながら、具体的な避難準備を充実させていきたいと思います。

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