「水害はドロの災害」

東海豪雨(平成12年9月)

水害はドロの災害
~後始末に四苦八苦~

(清須市 60代 女性)

水害っていうのは水だけが来ると思っていたのだけれど、泥が来るんですよ。これは予想外でした。まさにヘドロですね。

水が引いたあとには、家の障子の桟にびっしり泥がついていて、拭いてもあとからあとから茶色い水が浮き出てくるんです。木の目の中まで泥水がしみ込んでいるから、乾くとまた泥が噴いてきて、拭くとぞうきんが茶色になりました。

水が引いて、皆さん家の前へ家財道具を出したでしょ。道路っていう道路の両側がゴミの山で、車が1台やっと通れるぐらいになっていました。当時、電化製品は水にぬれるとダメになると思い込んでいたので、水で洗えば使えるものまで捨てていました。生活の臭いがする道具がゴミとなり、山と積まれている光景を見るのはしのびなかったです。

乾いたら乾いたで、今度はほこりと粉塵。風が吹くと砂ぼこりがブワーッと立って、マスクをしないと咳き込んだり、気持ちが悪くなったりするほどでした。水害って本当に後が大変なんです。

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