「地震対策の突っ張り棒が水害でも生きた」

東海豪雨(平成12年9月)

地震対策の突っ張り棒が水害でも生きた

(清須市 60代 女性)

水害の後片づけは大変で、年末近くまでかかりました。

私は水を含んだ畳が重たくなるのはイメージできていたものですから、「出しやすいところまで、畳出しといた方がいいよ」と言って、息子と主人に半分ぐらい下ろしてもらっていたので、少しは良かったかなと思います。

それとタンス。あんなふうになるとは思わなかったけど、木が膨張しちゃって引き出しが抜けないんですよ。しかたがないからタンスを倒して後ろに張ってある板を外してそこから濡れたものを取り出していきました。一張羅の着物も「うわぁ~」と言いながら放り出してね。

浮力ってすごくて、重いものでもみんな浮いちゃうんです。冷蔵庫も浮いてから倒れました。でも、突っ張り棒で止めてあった食器棚は倒れなかったので、中の食器を出して洗うだけでした。地震対策が水害にも役に立ちました。

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