東海豪雨(平成12年9月)
前の晩 「おかしいね」 と言いながら いつものように就寝
(清須市 60代 女性)
あの日の朝、新聞を取りに行った主人に、「玄関まで水が来ているぞ」と言われ、飛び起きました。私たち夫婦が1階で、80代のおばあさんと息子が2階で寝ていました。
水はみるみるうちに増えてきました。
バタバタしているのに気づいた息子が下りてきたので、「早く荷物を上に運んで!」と言って、布団とか着替えとか、目の前のものをほとんど2階に上げました。仏壇は気がつくのが遅れて、水に浸かっちゃいましたけれどね。
前の晩、雨の音にまじって何か聞こえた気がして戸を開けると、北の方に市の広報車みたいなのが見えました。うちの周りは排水が悪く、もうその時点で道路に水がたまっていたせいかこっちまでは来なくて、「あ、やっぱりなんか回っているよ」って感じでした。
ニュースでも言っていたし、雨がすごくて、「おかしいね、なんかすごいね」って話をしていたのに、堤防が切れるなんて想像もしていなかったので、いつものように寝てしまったんです。