「ホームセンターの屋上に避難」

東海豪雨(平成12年9月)

ホームセンターの屋上に避難

(清須市 60代 女性)

うちは車椅子の子がいるもんで、避難勧告が出たことを聞いても、家の前の道路の水もそんなに増えていないし、避難場所の町役場のホールは2階だから車椅子じゃ階段のぼれんだろうし、人もいっぱいおるようだし、「もう行けれんなあ」ということで、「もうちょっと様子を見よう」ってなっちゃったんです。

それでそのまんま、寝込んじゃいました。で、夜中の2時ごろ、気がついたら、もう1階の寝室の畳まで水がヒタヒタときていたのです。

「これはもういかん。とにかく障害のあるこの子を連れてかないかん」と、家の真横に止めておいた車に乗りました。道路の水はまだ車輪の上くらいでした。

「とにかくエンジンかけて逃げよう」、「どっちへ逃げよう」ってなった時に、2軒隣のおじさんが「こうなったら、上へ逃げろ!」って言ってね。近所の人たちと家の真ん前のホームセンター(2階建て)の屋上にある駐車場へ上がりました。

それから道路の水が徐々に増えていきました。私は駐車場の台の上に立ち、自分の家の軒まで水が上がっていくのを茫然と見ていました。

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