「水田にあふれた水から威圧感」

平成20年8月末豪雨(平成20年8月)

水田にあふれた水から威圧感

(額田郡幸田町 30代 男性)

朝、6時ごろかな。仲間の農家の人が電話をくれて、「おまえのところはすごいことになっている。テレビで流れていたぞ」というので、坂を下って田んぼを見にいったんです。

その時はもう晴れていて、あたり一面、湖というか沼のようになっているのが見えました。ふだん、田植えの時に水をはると、湖の水面のように見えることはあるんですが、それとは全然違う。水面の位置が高くなっていたので、すごく威圧感がありました。

翌日になって、いったん仮閉めした堤防がふたたび決壊するのを、親父が見ていたんですが、水がこちらに向かってくる感じがしたそうです。あふれた川の水が堤防をのりあげ、堤防がだんだん下がるように見えたので、「堤防がきれたな」と思ったとたん、水位が増して徐々に自分の方に向かってきたとも言っていました。水の勢いが速かったので、さぞ怖かっただろうと思います。

昔、この一帯が池だったとは聞かされていましたが、あそこまで広い範囲に水がついた風景は初めて見ました。でも、水が少し引いてた後、水面に向こうの山が逆さ富士みたいに映ったのは、それはきれいだったですよ。

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