「水害の片づけより予約客」

平成20年8月末豪雨(平成20年8月)

水害の片づけより予約客
~気丈に働くベテラン美容師~

(名古屋市 70代 女性)

民生委員 の私は、「昨日は水が入って大変だったんだよ」という声を聞いて、商店街で美容院をやっている1人暮らしの方のところへ走りました。

川が氾濫したわけではなく、排水溝の能力を超えて降った雨で町の低いところに水がたまって起きた水害でしたから、その時にはすでに通りの水は引いていて、どこに水がついたかわからない状況でした。

80才に近いその方のお店に入ると、いつものように仕事をされていたのでおどろきました。まだお店の床はぬれていましたが、「お客さんの予約があったから休むわけにもいかない」とおっしゃってね。夜中に何か騒がしいから1階のお店に下りると、全部水につかっていたとのことでした。

朝には商店街の大掃除にも出たというので、「そういう時には私が代わりにやってあげますから、連絡してくださいね」と言うと、「頼んでもいい?」って言われるから、「いいですよ」と。おとしよりはどうしても遠慮がちなんです。もっと気軽に頼んでもらえたらいいなと思いました。

※民生委員とは、社会奉仕の精神を持ち、常に住民の立場になって相談に応じるなど、社会福祉の増進に努めることを任務として、市町村の区域に配置されている民間の人です。また、民生委員は児童委員を兼ねています。

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内閣府政策統括官(防災担当)

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