「寝ながら携帯電話にぎりしめ」

平成20年8月末豪雨(平成20年8月)

寝ながら携帯電話にぎりしめ

(額田郡幸田町 60代 男性)

その日は落雷のために停電になっていました。近くに雷が落ちるたびに、あたり一面が真っ白になるくらい明るくなって、雨の音も今までにないぐらいすごい音でした。ふだんなら寝ている時間ですが、消防団に入っているので、「これはいかん、あぶないな。」と思い、すぐに出られる用意をして、うつらうつらしていました。うちの電話はIP電話 なので停電で使えなかったものですから、連絡がきたときのために携帯電話を持ったままでした。

そうしたら、夜中の3時くらいになって、役場から堤防決壊の連絡が来たので、すぐに消防団の詰所に行きました。明るくならないと状況がわかりませんし、「人命が大事だから特に危険なところには近づくな」ということだったので、朝になってから地域全般を見回りました。日頃から防災訓練などをして地域のことはよくわかっているので、堤防が決壊しても人家への浸水はないと思っていましたが、山があるだけに土砂崩れが心配だったんです。

※IP電話とは、音声をデジタルデータに変換し、ケーブルテレビ回線や光ファイバー回線などを介してやり取りする電話のことで、正式名称はインターネットプロトコル電話。一般加入電話と同じように使うことができる。

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内閣府政策統括官(防災担当)

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