「20年以上前の水害の教訓が生きた」

平成18年梅雨前線による豪雨(平成18年7月)

20年以上前の水害の教訓が生きた
~出張中の社員をゴム長で救出~

(諏訪市 50代 男性)

諏訪湖の周りにホテルがたくさんありますが、そのホテルに泊まっていた出張中の従業員が3人くらいいましてね。ホテルは水がついていて危険だから停電していて、電話も通じないし、外にも出られないというわけで、携帯電話で連絡してきたんです。

会社の防災備品でゴム長 を持っているものですから、あれを着て、うちの若いのがホテルまで助けに行きましたよ。予備のゴム長を届けて、女性の従業員にもそれを着てもらって、本社につれてきました。ちょうどその様子が、お昼のニュースで流れたはずです。

阪神・淡路大震災の後、防災本部職員はできるだけ会社へ出るという方針があって、3日分ぐらいは、食料とか生活必需品はできるだけ揃えるようにしていたのですが、ゴム長は20年くらい前の水害の時から防災備品になったものでした。ボートも2そうあります。確か役員を救出するのに使ったとかで。まさか、こういうところで使うとは思わなかったですね。

※ゴム長とは、胸元までカバーするゴム製の防水ブーツ(ズボン)のこと。胴付長靴、胴長靴ともいう。

※昭和58年(1985年)9月洪水では、台風10号の影響で、天竜川全流域にわたって200~350mmの雨量が記録され、諏訪湖周辺およびその下流の伊那市周辺、飯田市に大きな被害が発生した。

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