平成19年新潟県中越沖地震(平成19年7月)
ひとまず「解散」
~会社の指示はきちんとしていた~
(柏崎市 40代 男性 会社員)
地震の翌朝、正門の前に社員が集まりました。部長が点呼をとって安否の確認をしたり、「いつからなら会社に来られそうですか」というようなやりとりをしたあと、「対策本部の人や片づけ処理をする専門の人以外は、危険だから安全が確保されるまで建物の中に入らないように」という指示が出ました。それから、たしか午前11時過ぎでしたね。もう、電気や水道もだめだし、すぐに一般の社員が中に入ってどうこうという状況にないということで「解散」の指示が出ました。
そして次の日には、上司が従業員に対して、「自分の部署に行っていい」、「ここは行っちゃだめ」、つまり、「まだ危険な場所」と、「入ってもいい場所」というように、被害状況を踏まえた具体的な指示を出して、わたしたちはヘルメットをかぶり、マスクと軍手をして、いっせいに後かたづけをしました。「脱水症に注意」、「単独活動は不可」、「安全に配慮」とか、会社の指示は、結構きちんとしていたので、混乱はありませんでしたね。