「液状化で歩くのもままならず」

平成19年新潟県中越沖地震(平成19年7月)

液状化で歩くのもままならず

(柏崎市 40代 男性)

地震を怖がった子どもの叫ぶ声がすごくて、すぐに2階に行かなきゃと思ったんですが、座ったまま、なかなか立ち上がることができませんでした。揺れがおさまったときに慌てて2階に駆け上がりました。その時は夢中でわからなかったのですが、後で見たら足にあざがいくつもありました。いざというときは、一人ひとりが自分の身を守らないといけないと思いました。

子どもの無事を確認した後、自宅から歩いて3分ぐらいのところにいる私の両親の安全を確認しようと、娘と家を出ました。ところが、液状化現象で砂が道路にいっぱい出てきていて、普通の靴では歩けないような状況でした。歩くと砂がバーッとあふれ出る感じで、ビショビショになりながら娘を抱えて、わずか数100mのところにある両親の家に、やっとの思いでたどり着きました。

それから、反対方向の市内には、橋を越えないと行けないのですが、その橋が液状化の影響で道路と段差ができ、しばらくの間通れませんでした。液状化がもっと広い範囲で起こったら大変なことになっていたと思います。

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