「薬持ち出せず、避難所で大弱り」

平成19年能登半島地震(平成19年3月)

薬持ち出せず、避難所で大弱り
~自分の薬は肌身はなさず~

(輪島市 60代 女性)

年寄りの人がたくさんおるでしょう。避難所に行って感じたのは、お年寄りはみんな常にお薬を飲んでいるから、どんなときも自分の薬は肌身はなさず持っていなければいけないなということです。

夜中の2時ごろ、おばあさんが避難所のすみでちょこんと座っていたので、わけを聞くと、「リュウマチで痛くて眠られん」と言うのです。で、連絡すると、すぐにお医者さんが看護婦さんと一緒に来てくれたんです。それにはほんとうに頭が下がりましたね。

先生が「これを飲んで」と痛み止めの薬を渡していると、それを見て「私にも薬をください」と言う人がいっぱいいました。引き出しに置いていたから、とっさに持ってこられなかったという人が多かったですね。だから、前もって何かに分けておいて、いつでも持って逃げられるようにしておかなければいけないとつくづく思いました。

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