「要援護者の枕元に手作りタンカ」

平成16年7月新潟・福島豪雨(平成16年7月)

要援護者の枕元に手作りタンカ

(三条市 80代 男性)

昨年、援護が必要な方に参加してもらって避難訓練をやったんですが、寝たきりの方を両脇から抱えて、車のとこまで運んでいくだけでもほんとうに大変でした。それで、車いすなんて家の中じゃうまくいかないから、タンカで表へ運ぼうということになって、一番大変な人のところへタンカを設置することになりました。

以前、県の防災訓練のときのタンカは、布がやわらかくて、こう、くぼむわけ。だからそこに寝た人は難儀で、もう、息が苦しくなるほどだったと。それではダメだということで、女性たちがみんなで集まって、張りのあるかたい布でタンカを作ろうということになりました。脇に伸縮するステンレス製の丈夫な物干し竿を入れてみたら、人が乗っても布があまり下がらないんです。

今はみんなで作ったタンカを、「いつでも隣近所、民生委員 、それから災害委員が手伝いに来て、安全なところへ運びますから」って言って、順次、必要な方の枕元に置いてもらっていますが、大変喜ばれています。

※民生委員とは、社会奉仕の精神を持ち、常に住民の立場になって相談に応じるなど、社会福祉の増進に努めることを任務として、市町村の区域に配置されている民間の人です。また、民生委員は児童委員を兼ねています。

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内閣府政策統括官(防災担当)

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