「土のう積みにも限界」

平成16年7月新潟・福島豪雨(平成16年7月)

土のう積みにも限界
~ときには避難を優先することも~

(長岡市 40代 男性)

気がついたら、堤防が切れた場所には消防団は誰一人いませんでした。みんな最初に川から水があふれた現場に集められていたからです。

ただ、実際、堤防のどこがこわれるかなんて誰も特定できなかったわけだし、その現場にいたとしても、消防団レベルでは、大層なことはできなかったと思います。土のう 積みも、ある程度意味があるものなのかもしれないけれど、究極になると全部流されちゃうから、やっぱり避難を優先させるべきなのじゃないかと思いました。

いずれにしても、地域の住民の皆さんの手伝いがなければ絶対にできないと思うし、出てきてもらうことによって、危ない状況が皆さんにも理解してもらえると思います。やっぱり、消防活動も地域と連携しながらやっていかないと、避難にしろ、何をやってもうまくいかないだろうなと思います。

※土のうとは、布袋の中に土砂を詰めて用いる土木資材のこと。適宜、土砂を詰め、袋を縛り積み上げることで、水や土砂の移動を妨げることができることから、堤防の水止めなどに使われます。

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