平成16年7月新潟・福島豪雨(平成16年7月)
「水飲め」「休め」のサンドイッチマン
~「熱中症注意!」とねり歩く~
(三条市 40代 男性)
水害後だから消毒しなきゃいけないということで、石灰をまいたり、消毒液をまいたりするのですが、最初はボランティアもまいていたけれど、石灰が目に入るとあぶないのでやめましょうということになりました。
救援活動を続けていくうちに、釘を踏んだりすると破傷風 ※ のおそれがあるといった衛生面での注意事項がどんどん増えていきました。で、ボランティアセンターでも熱中症 ※ とか脱水症状に注意するようにといったチラシを配りました。
7月の熱い最中で、水分補給が一番の課題でしたので、県の社会協議会の人自らがサンドイッチマンみたいになって、「熱中症注意」と書いた紙をからだにベタベタ貼って歩いていました。それから、スポーツドリンクは高価でなかなかないので、高校生のみなさんが塩ひとつまみをアルミホイルに包んで、道行く人に配っていたのを覚えています。
※破傷風とは、破傷風菌が産生する毒素によって、口唇や手足のしびれや口が開けにくいといった神経症状を引き起こし、治療が遅れると全身けいれんを引き起こし死に至る感染症です。傷口に木片や砂利などの異物が残っていると、破傷風は発病しやすくなります。水害対応のときには、泥の中での作業が多くなりますので、特に手や足に傷をつけないように注意しましょう。
※熱中症は、強い直射日光に長時間照らされた際に起こりやすい病気です。予防としては、休息や水分補給をしっかりとることとされています。