「あきれるほど危機感なく」

平成16年7月新潟・福島豪雨(平成16年7月)

あきれるほど危機感なく
~難を逃れ申し訳ないきもち~

(三条市 40代 女性)

私の家は、実際に堤防が切れたのとは反対側にありました。ここはいつも「危ない」と言われていたところなので、早いうちに避難勧告が出ました。で、子どもたちと避難場所の商業高校に行ったんです。友達からはメールで、「頑張ってね」と。

避難所にはいろんな人が来て、何だかんだ言っていたら、向こう側の友達から「うちのほうが大変。水が上がってきた!」というメール。しばらくして、川の向こう側が切れたと聞きました。

私たちは避難所で一晩寝ずに過ごしたんですが、近くの踏切がずっとカンカンカンカン鳴っていたし、ヘリコプターの音と救急車やパトカーの音が入り交じって、ものすごかったんですよ。その音は、いまだに自分の中に不気味な感じで残っています。

「どうしよう、どうしよう」という友達からのメールを読みながらも、ほんとに今思うと、これほどかと思うぐらい危機感はなかったですね。今まで経験したこともないので、まさか「自分のこと」なんていうイメージがなかったのです。職場のほうは水没しましたが、幸い、家も車も全部助かったので、反対に、被害にあったひとたちに対して申しわけないような気持ちなんです。

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