令和元年東日本台風
「会社は大丈夫なの?」という不安を解消
50代 男性 製造業取締役
会社は、浸水のため生産機能が完全にストップしてしまいましたが、社員たちは休むことなく、泥だしや洗浄などの復旧作業に携わりました。社員は皆、頑張ってくれていましたが、被災から2週間くらい経過した時、「会社は大丈夫なのか?」という声が出てきました。
普段から月一回、工場の全員を集め、会社の経営状況などを社長が話す全体集会を開いていましたが、被災から3週間後に、臨時の全体集会を開き、「雇用は必ず維持するので、泥だらけになっても頑張ってくれ」と社長から激励しました。それから不安の声はなくなりましたが、今思えば、もう少し早めに全体集会を開いておけば良かったと社長は言っていました。
結果的に、被災後に会社を辞めた社員は1名も出ませんでした。翌年1月には緊急対策本部を立ち上げたホテルでまた新年会を開催でき、みんなで大変盛り上がりました。被災を契機に社員が一丸となった思い出深い経験です。