自動ドアの鍵が開けられない

令和元年東日本台風

自動ドアの鍵が開けられない

40代 男性 製造業代表取締役

事業所が水没した翌日、やっと水が引き、工場に入ってまず驚いたのは被害の大きさです。辺り一面水だらけ、泥だらけで、頭が真っ白になりました。周りにはリンゴ畑や田んぼがあって、10月は、稲刈りが終わって稲を干したり、リンゴ畑のリンゴが赤くなってきたりする時期ですが、そういった農作物が私たちの敷地内に大量に流れ込んでいて、農家さんも大変な思いをしているだろうなと思いました。

皆で建物の中に入ろうとしましたが、停電していたため、自動ドアは動きません。当然手動で開けるしかないのですが、細かい砂が大量に鍵の穴に入り込んだようで、鍵が入らず苦労しました。

また、水害の場合、水に浸からなかった建物の2階部分はなんともないと思われがちなんですが、意外にも、上水道は来ても、下水道が使えなかったので、復旧作業は最初ままなりませんでした。トイレが使えない状態では、大勢の社員が出社しても困るだろうと考え、まずは少人数で出社して、仮設トイレの設置など、必要な最低限のインフラを整えながら、徐々に出社する社員の数を増やしていきました。

何をするにも、電気がないと始まりません。電気の有難さが身に染みました。

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内閣府政策統括官(防災担当)

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