令和元年東日本台風
100回空振りでも、101回目は助かるように
60代 男性 元地区役員
長野市洪水ハザードマップでは、千曲川の川岸近くにびっしりと赤い丸がついています。これは「氾濫流による家屋倒壊等」の想定されるエリアなのです。今回の千曲川の決壊でも、建物が流されてしまって、土台しか残っていない地域でした。
家ごと流されてしまう危険がある場所は、垂直避難、つまり自宅の2階に残っていてはいけないんです。警戒レベル4、避難指示が出た段階では、誰も残らないようにしなければいけません。
でも、残ってしまう人がいるんです。何十年もこの地に住んでいるお年寄りは、自分の家から離れるのをすごく嫌がります。
あの時、夜中の1時過ぎに消防団が避難を呼びかけるために、半鐘を鳴らし続けました。それでも2割ぐらいの方が逃げませんでした。
なぜ早くから逃げないといけないのかを分かってもらいたいです。100回逃げて100回空振りでも、101回目に、「避難していて助かった」と言えれば良いのだから。