平成30年北海道胆振東部地震・全道停電
地震は期末試験中 延期の電話通じず
LINEで伝言 先生がスクラム組んで対応
30代 女性 高等学校教員
私は、徒歩3分で学校という教職員住宅に住んでいました。校長、教頭、事務長さんも同じ住宅で、朝、皆で集まって「大丈夫だった?」という話をしながら、学校へ行きました。教頭、事務長で学校の設備の点検をした後、教員が各自の持ち場を確認しました。私は理科室の担当だったので、薬品がこぼれたりしていないか、窓ガラスが割れていないかなどを確認しましたが、問題はありませんでした。
地震の3日前から地震の日までは、前期期末考査の期間でした。地震の影響で臨時休校として、テストの一部を翌週に延期を決めましたが、変更の連絡を回すのに、連絡網は電話でしたので苦労しました。電話が通じない家の生徒には、友だち同士のLINEで連絡先を知っている他の生徒に伝言を頼みました。
生徒からは、建物倒壊の報告はなかったですし、電気が止まったなどの生活の心配ぐらい。家にいなかった生徒の安否を心配して携帯にかけたら、「おばあちゃんの家に集合しています。無事です」と分かってホッとしました。
学校の規模が大きくないので、日頃からの職員の連携はとれていました。教職員住宅では、発電機能をもつ車を持っている先生の車の電気を使い、炊飯器でご飯を炊き、お握りを作って、先生方に配るというようなこともしていました。みんなでスクラムを組んで対応できたのは良かったです。
学校では、電話連絡網しかなかったことを反省し、地震後にメール配信サービスを使った連絡体制を作ることにしました。