平成30年北海道胆振東部地震・全道停電
ロビーにホワイトボード持ち出し、
英語や中国語でも情報提供
40代 男性 宿泊施設支配人
地震のあった翌朝は、1階ロビーのフロント横にホワイトボードを設置して、被害状況などを日本語と英語、中国語で書き込んで、宿泊客へ情報提供しました。周囲には、大雨で通行止めになりやすい道もあり、お客様に情報を提供するため、普段からすぐ出せるようにしていたんです。
地震で停電していることや、朝食のこと、チェックアウトの精算の説明も書いていきました。地震の被害状況は、SNSで情報収集し、お客様から教えてもらった情報も加えて、記入していきました。停電の見通しについては、電力会社のホームページをスマホで見て、復旧の目途を確認して書いていました。
でも、地震当日の夜、スマホの電波が届かなくなってしまいました。あとから分かったのですが、この地域の携帯電話の基地局のバッテリーが切れてたんですね。それから、情報収集が厳しくなりました。仕方がないので、スマホの電波が届くところまで5キロぐらい車で走って行き、同じエリアにある系列の宿泊施設3館の状況を本部に報告していました。地震翌日の日中には、お客様も全てチェックアウトしていましたが、電気が復旧するまでは、1日2回の報告は電波が届くところまで車で10分ぐらい走ってやり取りしていました。