平成30年北海道胆振東部地震・全道停電
地震の前に台風で運休 地震後は食事に
あぶれた修学旅行やインバウンドの団体に対応
40代 男性 観光施設職員
地震1日前の未明に北海道の西を北上した台風21号の強風で、ロープウェイを動かすための電線が切れてしまったので、地震前日から職場は非常事態でした。旅行会社さんや予約客などに「こういう状況なので、申し訳ありませんが、今日は営業できません」と伝えていました。5日中に電線を復旧しようと業者を手配しましたが難しく、地震当日の6日もロープウェイは休業することを決め、団体客などにはお断りの連絡を入れてました。修学旅行も多いし、海外のお客さんや国内ツアーもあって、それなりのボリュームはあったと思います。
ところが地震後、うちに食事場所を抱えているのを知っている旅行会社の知り合いから、午前中に「250名の修学旅行の団体が、予約していた場所で食事がとれなくなってしまったので、どうにかならないか」という電話が入りました。その人数はうちのレストランでは手配できないので難しいと断ったら、「お弁当でもなんでも良いので、食べるものが欲しい」と言われたんです。食材の都合もあったので、お握りに唐揚げをつけたお弁当を急いで作って、お昼前後にピックアップしに来てもらいました。韓国の20-30人のインバウンドの団体さんも、食事にあぶれたのでと飛び込みで注文が入ったりもしました。
水道とプロパンガスはありましたし、食材は冷凍ストッカーに入れていたものが多少もつので、対応できていたと思います。