早く声をかければ良かった移住体験中の 愛知からの老夫婦

平成30年北海道胆振東部地震・全道停電

早く声をかければ良かった移住体験中の
愛知からの老夫婦

40代 女性 ガイド

10代の時に兵庫県伊丹市で阪神大震災の地震を経験し、防災にも関心があったので、地震のあった年は「洞爺湖有珠火山マイスター」を目指して勉強中で、改めて防災意識が高まっていた時期でした。

地震のあった夜は、防災アプリのアラームで飛び起き、テレビで情報を見ていたら10分ぐらいで停電。役場に勤めている主人は、準備して役場に出たのですが、私は自分のFacebookへのんきに停電の投稿をして、その後、また寝ました。水や食料が結構ありましたし、電池やろうそくも備蓄していて、山登りで使うヘッドランプを使ってご飯の用意をしたりしていました。買い物で並んでいたら、役場の人がやってきて「電気は2-3日ダメかもしれないが、停電で水は断水しない」と伝えてくれましたし、大丈夫だろうと思っていました。夜は暗かったので星がきれいで、キャンドルを灯してご飯を食べ、窓の外を見て寝る。キャンプみたいで、その日は楽しく過ごした感じでした。

うちの向かいに、町が生活備品を備えた移住体験住宅があるのですが、翌日になってそこに老夫婦がいたことに気づきました。まだ電気が復旧する前だったので、冷凍庫にたくさんあった特産の帆立が傷む前に食べてもらおうと、それを持って訪問してみました。愛知県から来た方で、この地を満喫したかったのだと思いますが、どこにも出かけられないでコンテナハウスのような住宅に籠もっていたためか、奥さんがテレビを見て、泣いておられました。

老夫婦で、スマホも使い慣れてなくて、情報を持っておられませんでした。うちの向かいなのに、もっと早く声をかけてあげれば良かったと後悔しました。

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内閣府政策統括官(防災担当)

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