平成30年北海道胆振東部地震・全道停電
娘の入院初日の夜に地震 非常用電源で
医療機器が動き、停電でも温かい食事
40代 女性 ガイド
地震の前日は、小学生の息子と幼稚園の娘の喘息を診てもらうため、予約していた病院に行ったところ、娘はそのまま入院になってしまいました。夫に連絡を取って息子を連れて帰ってもらい、私は付き添いとして一緒に寝ていた病院で地震に遭いました。
私は静岡出身で、子どもの頃から地震が来ると言われて育ち、阪神・淡路大震災の時には大阪の北部で強い揺れを経験していたので、古い病院の建物が万が一崩れたら娘をどうやって助けようかと考えてしまいました。スマホで確認すると震度4。娘も起きませんでしたし、これなら大丈夫かなと、ほっとしてまた寝てしまいました。
娘は24時間、酸素吸入器を付け、血中酸素濃度をずっと測っている状態でした。医療機器は止まることなく動いていたので、停電に気づいていませんでした。ただ、看護師さんたちが延長コードを持ってきたり、バタバタしていた時があって、後から思えば非常用電源を用意していたのではないかと思います。
テレビも見ていなかったので、朝7時過ぎに友達からのLINEで、全道停電や大きな被害を知りました。病院では、ちょっとメニューは変わりましたが、地震の後も温かい食事が用意され、病院には感謝しかありません。