林野火災対応型防災マップの特徴(岡山市防災マップ)

林野火災対応型防災マップの特徴

●地図情報のポイント

 林野火災に対しては、 過去の災害発生箇所 等を地図上で把握しておいて、山火事による影響の大きさを把握してくことが重要です。

また、火災を防御するための 消防施設・水利 緊急輸送路 、空中消火に必要な 臨時ヘリポート 、また、火災警戒や避難命令等を広報する 非常警報施設 (防災行政無線拡声局)等をあらかじめ地図上で把握しておく必要があります。

※岡山市では、防災マップ作成時に非常警報施設がありませんでしたが、非常警報施設は防災情報を住民に迅速に伝達する上で重要です。施設が整備されている場合には、マップに記載する必要があります。

  地図をクリックすると拡大図が表示されます

(「平成10年度国土庁防災マップ岡山市」より)

 

●啓発情報のポイント

 林野火災を防止するには、火災の発生防止の心得と発生時にとるべき 行動についてあらかじめ理解しておく必要があります (下図参照) 。ふだんから、火の取扱いに十分注意するとともに、気象情報に留意して林野火災防止に万全の対策を講じることが大切です。

▼林野火災が起こると?

 林野火災は、単に森林が燃えるだけでなく、様々な影響を及ぼします。

①林野火災は山地部で発生することが多いため、以下の理由等から、いったん発生するとなかなか鎮火せず、焼損面積が広がります。中には、一週間近く燃え続け、1,000ヘクタール以上の面積に被害が及ぶこともあります。

 ・火災発見から通報までの時間がかかります。

 ・消防車が火災発生地点に到着するまでの時間がかかります。

 ・火災発生地点周辺に消防水利がありません。

②林野に隣接した住宅地への延焼が予想されます。

③森林は一度焼失すると、再生するまでに数十年の歳月を要します。その間、山の保水能力は低下し、集中豪雨などの大雨で土砂災害を誘発する危険が高くなります。

④大規模な林野火災では、大気汚染など環境に大きな影響を与えることになります。

▼林野火災を起こさないためには?

①林野火災の原因の大部分は、たばこやたき火の不始末によって発生しています。 仕事やレジャーで山に入るときは、たばこの投げ捨てをやめましょう。たき火が完全に消えたことを確かめましょう。

②異常乾燥注意報、火災警報等が発令されているときや風が強い日のたき火や火入れは控えましょう。

③下草刈りなど、山の手入れを十分に行いましょう。

▼林野火災が起こってしまったら?

①十分に注意をしていても火事になってしまうこともあります。火事になってしまった場合、または火事を発見した時には、一刻も早く通報をして下さい。

②火を消し止められるようなら、最寄りの防火水槽や池の水などを使って初期の消火活動を行って下さい(無理なときは、速やかに避難しましょう)。

③市町村や警察、消防からの避難指示があるときには、指示に従って落ち着いて避難して下さい。

④避難の時には、あまり多くの荷物を持たないようにしましょう。また、煙を吸わないように濡れたタオルやハンカチを口にあてるとより安全です。

 

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