防災の動き



「NIPPON防災資産」の第2回認定式
内閣府政策統括官(防災担当) 普及・防災教育・NPOボランティア連携担当 北濵 諒

1 はじめに

 「NIPPON防災資産」は、内閣府及び国土交通省が令和6年(2024年)5月に創設した制度で、地域で発生した災害の状況や教訓を分かりやすく後世に伝える施設・活動を「NIPPON防災資産」として認定する取り組みです。近年、自然災害が激甚化・頻発化する中で、住民一人ひとりが災害リスクを「自分事」として考えて、防災意識を高めることで地域の防災力を強化するための取り組みとして実施しております。

 令和6年(2024年)9月に22件(優良認定:11件、認定:11件)を初めて認定し、この度、令和7年(2025年)12月に第2回認定として新たに10件(優良認定:6件、認定:4件)の認定を行いました。

 今回の認定に当たっては、全国の流域治水協議会等を通じて抽出された防災資産の候補案件を対象に、有識者による選定委員会での審議を経て、内閣府特命担当大臣(防災)及び国土交通大臣が「優良認定」・「認定」案件を認定しました。

図1 認定制度について

図1 認定制度について

2 第2回認定について

 今回の認定は、有識者らによる選定委員会での審議を経て実施され、優良認定6件、認定4件の計10件が選ばれました。優良認定には、岩手県釜石市の「いのちをつなぐ未来館における震災伝承活動」、宮城県気仙沼市の「気仙沼市東日本大震災遺構・伝承館」や岩手県陸前高田市の「東日本大震災津波伝承館」、福島県いわき市の「いわき震災伝承みらい館」等、震災の教訓を多様な形で伝承する施設が含まれました。これらの施設は語り部活動や体験型プログラムを積極的に導入し、継続的に災害の教訓を伝え続けているとともに、幅広い世代に映像や震災遺構を通して防災を分かりやすく伝える取り組みが高く評価されています。

 また、長野県飯田市の天竜川総合学習館「かわらんべ」や大阪市の「津波・高潮ステーション」等、風水害の教訓を伝える施設も選ばれ、災害の種類を問わず幅広い防災活動が認定されております。

 今回の認定により、地域の防災活動がより広く認知されるとともに、他地域への横展開が期待されております。特に、優良認定を受けた施設では、防災教育・伝承活動のさらなる発展が見込まれ、今後も地域住民だけでなく、教育機関や企業等の多様な主体が参加する防災のモデルケースとしての役割を期待しています。

3 第2回認定式

 第2回認定式は、令和7年(2025年)12月22日に東京都千代田区の中央合同庁舎第8号館において開催されました。式典では優良認定を受けた6団体に対して、あかま二郎内閣府特命担当大臣(防災)及び金子恭之国土交通大臣より認定証と認定プレートが授与されました。また、認定(4件)については、各地域で別途授与式が開催され、各地方整備局長等より認定証と認定プレートが授与されました。

写真1 あかま大臣との記念撮影

写真1 あかま大臣との記念撮影

写真2 あかま大臣、金子大臣と優良認定者との集合写真

写真2 あかま大臣、金子大臣と優良認定者との集合写真

4 最後に

 本認定制度の名称を、「遺産」ではなく「資産」としているのは、それぞれの活動が過去のものではなく、現在、そして未来において、価値を発揮し続けるものであってほしいという願いからです。取り組みの継続、発展によって、この「資産」の価値をさらに高めていただくことを期待しています。

 「NIPPON防災資産」の取り組みは、災害の記憶を風化させず、実効性のある防災・減災対策につなげるための重要な試みであり、今後も本認定制度を通じ、各地域において、過去の災害の教訓や今後の備えに対する理解が深まり、災害リスクの自分事化が推進され、地域の防災力の向上につながっていくことも期待しています。

ロゴマーク

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写真3 優良認定を受賞した気仙沼市東日本大震災遺構・伝承館(令和元年(2019年)6月5日撮影)

写真3 優良認定を受賞した気仙沼市東日本大震災遺構・伝承館(令和元年(2019年)6月5日撮影)

NIPPON防災資産WEBサイト
https://www.mlit.go.jp/river/bousai/bousai-shisan/index.html

所在地 〒100-8914 東京都千代田区永田町1-6-1 電話番号 03-5253-2111(大代表)
内閣府政策統括官(防災担当)

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