防災の動き



第7回防災グローバルプラットフォーム会合への出席
内閣府(防災担当)普及啓発・連携担当

1 防災グローバルフォーム会合とは

 防災グローバルフォーム会合は、「仙台防災枠組2015−2030」(2015年3月採択)の実施状況や推進方策について意見交換を行うことにより、世界各国における災害リスク被害軽減のための取組の成果と課題を共有し、今後起こり得る災害への対策を総括するために国連防災機関(UNDRR)が定期的に開催する世界規模の国際会議です。

 2019年以来3年ぶりの開催となった第7回目会合は、国連及びインドネシア政府の共催により、バリ島南部に位置するバリ・ヌサドゥア会議場(BNDCC)他において、5月23日から27日の日程で開催されました。会合には、国連副事務総長及びインドネシア大統領の他、各国の閣僚級をはじめとして、現地参加は約3,200人、オンライン参加を含めると、185カ国から4,000人以上が参加しました。新型コロナウイルス感染症の流行後、久しぶりに開催された大型の国際会議とあって、大勢の現地参加者による熱気にあふれる会合となりました。

閣僚級フォトセッションの様子

閣僚級フォトセッションの様子


2 今回会合の概要

 ハイレベルダイアログ

 仙台防災枠組のこれまでの進捗状況を確認し、参考とすべきグッドプラクティスを特定するとともに、今後数年間及び2030年に向けた仙台防災枠組の目標を達成するための推進方策について意見交換が行われました。日本政府からは大野敬太郎内閣府副大臣が出席し、5人のパネリストの一人を務めました。

 大野副大臣からは、仙台防災枠組の目標のうちターゲットD(インフラ被害の減少)及びターゲットE(防災戦略策定国の増加)の進捗状況に触れつつ、「災害被害や政策動向のモニタリングの重要性」「指標に現れない政策の質を高めることの重要性」について発表しました。

 また、仙台防災枠組の後半期の推進方策として、防災戦略を実際の防災投資に結びつけることの重要性について述べ、国土強靱化等、災害の経験を踏まえた我が国の取組を紹介しました。

 大野副大臣の他には、エチオピア政府、バングラデシュ政府、カリブ海災害緊急管理庁(CDEMA)、世界農業者機構(WFO)の代表者が登壇し、それぞれの立場からの仙台防災枠組推進上の課題等を発表しました。

会場(メインホール)の様子

会場(メインホール)の様子

ハイレベルダイアログ

ハイレベルダイアログ


閣僚ラウンドテーブル、日本政府主催サイドイベント等

 大野副大臣は、さらに、気候危機に対抗するための防災の強化をテーマとする閣僚級ラウンドテーブルに出席して、我が国における気候変動対策と防災対策の連携などについて発表しました。

 また、大野副大臣は、内閣府及びJICAが中心となって企画した日本政府主催のサイドイベントにも出席し、冒頭挨拶を行いました。同サイドイベントには、パネリストとして、宮城県仙台市の郡和子市長、インドネシア国家防災庁のジャティ副長官等が登壇し、防災計画を具体的な防災投資に結びつけていくことの重要性についてともに発信しました。

 このほかにも、大会中は、関連イベントである世界復興会議において内閣府から発表を行ったり、国際科学会議(ISC)によるセッションで日本人研究者がモデレーターを務めたりするなど、我が国の取組を多面的に発信しました。

閣僚級ラウンドテーブル

閣僚級ラウンドテーブル

サイドイベント

サイドイベント


大会の成果

 大会の成果は、「共同議長サマリー」の形で取りまとめられました。今後、来年2023年に予定されている「仙台防災枠組2015−2030」の中間レビューに反映されることとされています。



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内閣府政策統括官(防災担当)

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