日本の火山 vol.40 日光白根山 [栃木県・群馬県]

日光の溶岩ドーム

日光白根山(標高2578m)は栃木県と群馬県の県境に位置する火山で、直径約1000m、高さ約300mの溶岩ドームと、いくつかの厚い溶岩流からなっている。西方にのびる溶岩流の上に、主峰・白根山などの溶岩ドームが形成されている。

有史以降、白根山では水蒸気噴火の発生が数回記録されている。江戸時代初期の1649年には、白根山頂火口で中規模の水蒸気噴火が起こり、直径約200m、深さ約10mの新たな火口が生成された。この噴火により、頂上にあった神社が全壊している。

1872年には、白根山の南西斜面中腹で噴火が発生し、直径約200mの火口が形成された。また、1873年の噴火では噴煙が上がり、火砕物が降っている。1889年には、白根山西斜面で噴火が発生し、火砕物が降り、付近を流れる片品川の水が濁っている。

1952年には群馬県片品村から噴煙が見え、火口の近くでは噴煙臭が発生した。2001年には、山の北西部から北東部で地震活動が活発化、最大マグニチュード5.2の地震が発生し、日光市で震度4を記録した。東北地方太平洋沖地震(2011年3月11日)以降には、西側及び北西側へ約5㎞付近と、東側から南東側へ約5~10㎞付近で地震活動が活発化している。日光白根山の周辺には座禅山、前白根山、白根隠山などの山々が連なり、弥陀ヶ池、五色沼などの湖沼もあり、夏には数多くの登山者が訪れる。

日光白根山と五色沼

日光白根山
火山噴火予知連絡会により活火山に指定されている。気象庁により噴火予報 (噴火警戒レベル1、活火山であることに留意)が発表中である(平成28年12月8日現在)。

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