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子ども霞が関見学デーの開催

平成28年7月27日、28日の2日間にわたり、各府省庁において毎年恒例の「子ども霞が関見学デー」が開催されました。「子ども霞が関見学デー」は親子のふれあいを深め、子どもたちが夏休みに広く社会を知る体験活動の機会とするとともに、政府の施策に対する理解を深めてもらうことを目的に、文部科学省を中心に各府省庁などが参加して実施しています。内閣府防災担当でも、中央合同庁舎8号館において、子どもたちに内閣府の仕事をよりよく理解してもらうために、「災害への備えに関する展示コーナー」と「子ども災害対策本部」の二つのプログラムを行い、実際に体験しながら防災について学んでもらいました。
「災害への備えに関する展示コーナー」では、「災害発生前から備蓄しておくべき物資の展示」を行いました。備蓄食、飲料水などの食料や救急セット、簡易トイレなどの衛生関連用品などとともに、備蓄すべきもののリストを配布させていただきました。参加者は備蓄食を手に取ってみたり、備蓄リストを入念に読みながら、「災害に備えるため色々と揃えようと思っていたが、何を準備すれば良いか分からなかった。この展示が大変参考になった。」というお声をいただきました。また、家具の転倒防止装置や火災防止のための感震ブレーカー、水道が止まったときのマンホールトイレなどの器具の展示も行い、その仕組みについて詳しく質問する参加者もいらっしゃいました。
その他にも経済産業省、全国段ボール工業組合連合会の協力のもと、今年4月に発生した熊本地震でも活用された段ボールベットの展示を行いました。参加者からは実際に段ボールベットに寝転んでいただきながら「意外と頑丈で驚いた。しかも簡単に作れて便利。」「床での寝起きがつらい高齢の避難者などに良さそう。」といった意見をいただきました。
また、その熊本地震で国が行った対応や被害の概要などのパネル展示を行い、それを興味深げに読む参加者も多数いらっしゃいました。

  • 段ボールベットに寝転がる子どもたち

  • 災害への備えに関する展示コーナー

もう一つのプログラムである「子ども災害対策本部」は、事前に募集を行い、当選した子どもたちが「子ども大臣」に扮し、政府の災害対応シミュレーションを体験するものです。当日は河野太郎前防災担当大臣にもご出席いただき、災害時に実際に使用する災害対策本部会議室で本番さながらに開催されました。事前募集では定員の四倍以上の応募があるなど、近年多数の災害が発生していることから、防災に関する関心の高さがうかがえるものとなりました。
内容は災害時に内閣府防災担当が担っている関係省庁との調整や対応をシミュレーション形式で体験するものです。災害時に政府がどのように対応するかなど、具体的なイメージが湧くように、映像を使用しながら子どもでも分かりやすく学ぶことができるように考えられています。今回の子ども災害対策本部では平成27年に発生した「平成27年9月関東・東北豪雨」をもとに、大規模水害により負傷者等が多数発生しているとの想定で行われました。
現地災害対策本部をイメージした別の会議室とモニターでつなぎながら、「子ども内閣総理大臣」や「子ども防災担当大臣」など大臣になりきった子どもたちが被災の状況や支援の体制などを、実際に災害が発生した時と同じように皆さんに報告していただきました。
子どもたちから河野太郎前防災担当大臣への質問コーナーでは、「首都直下地震が発生した時に官邸などが壊れたらどうするのか」といったものや「2020年の東京オリンピック・パラリンピックや2019年ラグビーワールドカップに向けた日本の防災対策は十分か」といった大人顔負けの鋭い質問や、「災害が発生した時にまず初めに何を考えるか」など思わず考えさせられてしまうような質問が飛び交い、時間が不足するほどの盛況ぶりとなりました。
また、「子ども災害対策本部」の第二部では防災教育として「地震のときに身を守るポーズ」と「津波避難ポーズ」を子どもたちにも実際に体を動かしながらクイズ形式で学んでもらいました。内閣府の職員が「津波避難隊」として掛け声とともに入場し、地震のときに身を守るポーズ「ダンゴ虫のポーズ」や津波避難ポーズを演じました。
子どもたちからは「災害のときに大臣がどんなことをしているのか勉強になった。」「津波避難隊が面白かった」などがアンケートで回答があり、大盛況となりました。

  • 河野前防災担当大臣との集合写真

  • 河野前防災担当大臣に質問する子ども

  • みんなで津波避難のポーズ

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