防災 Q&A‐内閣府防災情報のページ

Q:家の裏に山があり、一昨年は広島市で、今年は熊本地震の阿蘇村で起きたような土砂災害が心配です。自分の家が土砂災害危険箇所かどうか調べるにはどうしたらいいですか?

A:ハザードマップや国土交通省砂防部のホームページや、市町村を所轄する土木事務所に問い合わせをするなどで土砂災害警戒区域であるかどうかを確認できます。

日本の国土は急峻であり、国土に占める可住地面積の割合が3割程度と小さいため、山を切り開いて斜面の直下や谷の出口付近まで住宅が開発されています。そのため土砂災害の危険箇所が全国に約52万箇所あります。まずは、自分の住む家が土砂災害危険箇所もしくは土砂災害警戒区域であるかどうかを確認しましょう。警戒区域に該当する場合には、災害情報の伝達方法や警戒避難体制を市町村の防災担当に確認しましょう。特別警戒区域であれば、生命や建物に危険が生じる恐れがあるので引っ越しを含めた対策を考えましょう。移転する場合、住宅金融支援機構の融資等の支援を受けられます。

雨が降ったら気象情報に注意して、激しい降りや何日も雨が降り続いたときは、ラジオ、テレビ、気象庁や都道府県の砂防課のHP、市町村の災害情報配信サービス等で土砂災害発生の危険度を確認します。「土砂災害警戒情報」が出されていなくても、前兆と言われる山鳴り、がけから湧水、石の転がる音、強い草や土の臭いなどの異常を感じたら、すぐに避難しましょう。

まずは、今夜から万一に備えて2階の山の斜面と反対側の部屋で寝るようにしましょう。自然災害共済や保険に加入するなど、一日も早く自宅を再建する方法や、貴重品を実家や貸金庫に預けたり、大切な資料、映像、画像はクラウドを利用してデータのバックアップを取るなど財産の疎開も考えておきましょう。

熊本地震の阿蘇村のように、大きな地震で土砂崩れが発生することもありますから、揺れが収まったら万一を想定して速やかに避難しましょう。

土砂災害危険箇所・土砂災害警戒区域

 http://www.mlit.go.jp/river/sabo/link_dosya_kiken.html別ウインドウで開きます
土砂災害警戒判定メッシュ情報
 http://www.jma.go.jp/jp/doshamesh/別ウインドウで開きます
画像説明
イラスト:井塚 剛
説明図危機管理教育研究所 危機管理アドバイザー 国崎 信江
くにざき・のぶえ
阪神・淡路大震災を機に、女性の視点を生かして自然災害から子どもを守るための研究を始める。防災・防犯関連の著作、講演のほか、内閣府・文部科学省など多くの防災関連の専門委員も務めている。

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