防災 Q&A

Q:毎年水難事故が起きています。子どもとよく海や川に行くのですが子どもを守るために親が知っておくべきことを教えて下さい。

A:海や川遊びをレジャーという言葉にすると楽しい行動しかイメージできないかも知れませんが、自然には危険も潜んでいるという意識を忘れないことが大切です。

水遊びは必ず保護者が付き添い、会話に夢中にならず子どもから目を離さないこと、水深に関わらずライフジャケットの着用および水遊び用の靴を履かせ、水深や水(潮)の流れ、底のぬめりなどを確認したうえで子どもの腰あたりまでの水深で遊ばせること、子どもに着衣泳の経験をさせておき、溺れや流されたときのためにロープをつけた浮き輪を用意する、河川敷ではテントよりやや上流で遊ばせ、流されたときに救いやすくするなどテントの設営や遊ばせる場所にも気を配りましょう。
どれほど楽しみにしていても、前日や当日の天候が悪ければ計画を変更・中止する決断が必要です。大雨が降った後は水かさが増え流れも速くなります。また、下流で晴れていても上流で大雨が降ることで突然鉄砲水に襲われることがあります。気象の急激な変化に対応するため、当日もラジオやスマホなどで情報をこまめにチェックしましょう。現地では、携帯電話等の電波状況、公衆電話の有無、管理者や救助者の存在について確認しておくことも大切です。

また人が実際に溺れている状況はドラマや漫画などのイメージとは違います。溺れているサインを見逃すと手遅れになりますから、人は溺れた時にどのような状況になるのかをインターネットなどで知識を得ておきましょう。

説明図

イラスト:井塚 剛

危機管理教育研究所 危機管理アドバイザー 国崎 信江
くにざき・のぶえ
阪神・淡路大震災を機に、女性の視点を生かして自然災害から子どもを守るための研究を始める。防災・防犯関連の著作、講演のほか、内閣府・文部科学省など多くの防災関連の専門委員も務めている。

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内閣府政策統括官(防災担当)

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