もし、1日前に戻れたら…
私たち(被災者)から皆さんに伝えたいこと
おばあちゃんが残してくれた“備え”をご近所にもおすそ分け(仙台市青葉区 30代 女性 会社員)
東日本大震災(平成23年3月)
信号も止まり、街中がまさにパニックに近い感じになっているなか、やっとの思いで自宅に帰ってきたものの、家の中はキッチンもリビングも物が散乱状態。
母とふたり、不安になりながら最低限の片づけをしている時に、亡くなったおばあちゃんが残してくれた“防災袋”が出てきたんです。中には簡易カイロもたくさん入っていたので、早速ご近所に配りました。
あの日は夕方から雪が降ったので、わずかな暖であっても、とても喜ばれました。もちろん私も母も“おばあちゃんありがとう”と何度も何度も感謝しました。
震災後は、親戚や親しい知人などの連絡先となる電話番号などを、小さな紙にメモしてサイフの中に入れ、常に持ち歩くようになりました。
当然ですが、携帯電話に連絡先が入っていても、電池が切れていると何の情報も得られないわけですから。
常日頃から“備えておくこと”の大事さをわかっていたつもりでしたが、具体的な行動となるとなかなかできないもの。
おばあちゃんの気遣いに助けてもらってからは、悔いを残さないためにも“思ったらすぐやる”ことを実行しています。
https://www.bousai.go.jp/kyoiku/keigen/ichinitimae/index.html
被災者の実体験を聞く事ができる『一日前プロジェクト』は上記HPでも見ることが出来ます。家庭はもちろん、地域や職場等、
さまざまな話が掲載されていますので、企業の「社内報」や地域での「広報」に幅広く活用してください。