日本の火山 vol.24 秋田駒ケ岳 [秋田県・岩手県]

高山植物の宝庫

秋田県と岩手県の県境に位置する秋田駒ケ岳は、標高1,637mの最高峰、男女岳(おなめだけ)(女目岳とも書く)や、男岳(おだけ)、女岳(めだけ)等の総称である。
有史以降の噴火記録によると、1932年の噴火では十余りの新火口が形成され、そこから火山灰や火山礫が噴出。有毒ガスの発生もみられた。
1970年の噴火は、8月末頃に女岳山頂付近に噴気孔の生成、9月上旬には近くの国見温泉の泉温上昇が確認されるなどの前兆現象があり、その後、9月18日に女岳山頂からマグマ噴火し、溶岩が流出した。小爆発を繰り返して溶岩噴泉を上げ、スコリア(多孔質で暗褐色の火山噴出物)などの火山砕屑物を数百mの高さまで噴き上げ、活動は、翌年1月まで続いた。
この噴火以降、女岳の噴気活動の活発化等が確認されているが、大きな噴火は発生していない。
秋田駒ケ岳には、数百種の高山植物が自生している。東北地方固有の高山植物にも富み、山頂周辺は、「秋田駒ケ岳高山植物帯」として国の天然記念物に指定されている。

田沢湖と秋田駒ケ岳

秋田駒ケ岳
活動的火山及び潜在的爆発活力を有する火山に指定されている。平成21年10月27日に噴火予報(噴火警戒レベル1、平常)を発表。
その後、予報警報事項に変更はない(11月15日現在)。

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