やってみよう!防災対策 第3回

あなたのオフィスは安全ですか?〜家具類を固定して経営資源を守りましょう

地震の際には、オフィス内のあらゆる物が凶器になりかねません。重たいコピー機、スチール製の書庫、金庫やロッカーが横倒しになった光景はニュース映像で何度も流れています。これらの転倒・落下・移動の防止対策は、働く人々や居合わせた来客の身の安全を守るとともに、データや書類といった会社の経営資源を守ることにつながります。

●家具や什器の配置
オフィス家具を室内の中央に置き、間仕切りとしているレイアウトは、何処のオフィスでも見かけますが、この場合、固定されているのは床に限られます。大型の物は壁に沿って配置し、床・壁に固定しましょう。
●固定している壁は大丈夫ですか?
家具や什器を固定しても、その壁が構造体(鉄骨、コンクリート壁)に結合されていない間仕切り壁や石膏ボードの場合、家具を支える強度が不十分です。内装構造を確認しておきましょう。
●天井や床の強度は充分ですか?
家具や背の高い棚を天井と固定していても釣り天井では、地震の揺れで破損・落下し危険です。
また、現在のビルの多くはOAフロアになっているため、床パネルへの固定だけでは強度が不足しています。直接床スラブに固定するか、補強材を追加しましょう。
●壁に付けられない家具や机
家具や什器が壁に付けられない場合は、なるべく高さを抑え、背中合わせ・左右で連結し、避難誘導灯がどこからでも見えるよう配置しましょう。また、机も互いに連結し、安定させましょう。
●あなたのデスクまわりは安全ですか?
普段使っている場所の周辺には、なるべく背の低い家具を使用し、またその家具の上に物を置かないようにしましょう。
OA機器はデスク等へ固定し、デスクの下には物を置かないようにしましょう。いざという時に隠れることができないだけでなく、負傷の原因になります。

家具類を固定して経営資源を守りましょう

●避難経路を確保しましょう
避難通路、出入口周辺は常日頃から整理整頓し、転倒、移動しやすい家具を置かないよう、また、パーテーションやホワイトボードのような大きく不安定な備品や什器は固定しておきましょう。
万が一のことがあっても、避難経路は塞がれないようにしておきましょう。

避難経路を確保しましょう

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内閣府政策統括官(防災担当)

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