平成22年度総合防災訓練~初めて「三連動地震」を想定した訓練を行うなど、各地で訓練を実施~
政府は、毎年9月1日の『防災の日』を中心に、災害発生時の応急対策に関する準備の検証・確認と、国民の防災意識の高揚を図ることなどを目的として、関係地方公共団体等との連携により総合防災訓練を実施しています。
本年度の実施状況は以下のとおりです。
■政府本部運営訓練
総理官邸において、東海地震と東南海・南海地震が連動して発生した場合(三連動地震)を初めて想定し、内閣総理大臣以下全閣僚が参加して、緊急災害対策本部会議(本部長=内閣総理大臣、副本部長=内閣府特命担当大臣(防災)、内閣官房長官)の訓練を行うとともに、国民への呼びかけを総理大臣記者会見として実施しました。
■政府調査団派遣訓練
東海地震を想定した静岡県総合防災訓練の現地会場(静岡県伊東市)に、内閣総理大臣、内閣府特命担当大臣(防災)等を派遣するとともに、首都直下地震を想定した九都県市合同防災訓練の現地会場(千葉県君津市)に、内閣府大臣政務官等を派遣する訓練を実施しました。
■政府現地本部訓練
静岡県と協力し、立川広域防災基地から自衛隊ヘリにより、資機材、要員の搬送を行うとともに、内閣府副大臣が現地本部長として参加するなど、初めて本格的な東海地震(予知型)における政府現地本部の開設・運営訓練を行いました。また、DMAT事務局、県要請のボランティア・コーディネータが初めて訓練に参加しました
■広域医療搬送訓練
静岡県と協力し、被災地域内搬送拠点(静岡県内)と地域外搬送拠点との間で、自衛隊機を用いて災害派遣医療チーム(DMAT)の派遣、患者の搬送の実践的な訓練を行いました。

総理官邸で行われた緊急災害対策本部会議

説明を聞く菅内閣総理大臣(左)と中井内閣府特命担当大臣(防災)(右)