日本の火山 vol.10 伊豆大島(三原山)[東京都]

アンコ椿で有名、東京都の火山島

 伊豆大島は、伊豆半島の南東約25㎞にある南北12㎞東西8㎞の伊豆諸島最大の島である。伊豆大島の陸上部分は溶岩や火砕岩でできている。およそ3万年前に海上に現われ、富士火山帯に属し富士山のような成層火山だったが、5〜7世紀の噴火で山頂部が陥没し、直径3〜4.5㎞のカルデラ地形となった。
 標高764mの三原山は1777〜1779年の安永の大噴火の際、カルデラの中に生まれた。
 昔から「御神火(ごじんか)様」として崇められ、『日本書紀』にも日本最古の噴火記録がある。ハワイ・キラウエア火山、イタリア・ストロンボリー火山と共に世界三大流動性火山の一つに数えられている。
 また、1964年には、都はるみ『アンコ椿は恋の花』のヒットで一躍知られるようになる。
 1986年には、500年振りの大噴火で、全島民1万人が避難したが、12年後の1998年には、火口を周遊できる「お鉢めぐり」コースもでき、現在は多くの観光客で賑わっている。

1986年の大噴火の溶岩流の痕が写真でも見える(撮影:早稲田大学写真部)

伊豆大島
13㎞×9㎞の火山島で主に玄武岩からなる成層火山。頂上部にカルデラと中央火口丘三原山がある。噴火警戒レベル1(平常)。10月30日現在

所在地 〒100-8914 東京都千代田区永田町1-6-1 電話番号 03-5253-2111(大代表)
内閣府政策統括官(防災担当)

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